「トヨタサービス考動館」は、岐阜県のトヨタ自動車多治見サービスセンター内に人材育成を目的として開設されたトヨタサービスの歴史展示施設です。当社は、これまで手掛けてきた常設展示のノウハウを活かし、質の高い空間デザインを提案。展示の目玉となるトヨタサービスの原点「G1型トラックエピソード」を題材にしたエントランススペースでは、最新鋭の映像ギミックにより「自ら映像に入り込む」という動的な演出を図りました。

ハーフミラーを用いた映像演出。まるで自分が映像の世界の中に入り込んだような体験が可能になっている。

企画から完成までは約8か月。トヨタ自動車にとって初となるサービス部門の展示施設であったため、プロジェクトは手探りの状態でスタート。この状況に対し当社は「何を」「どこに」「どうやって設置するか」という基本に立ち返り、展示構成の一つひとつをお客様と納得いくまで丁寧に話し合いながら、時間をかけて制作していきました。現場の施工作業も、細部まで話し合ったことからスムーズに進行。トヨタ構内の工事の為、安全衛生の面もしっかり管理し、無事故で完工することができました。以上のこともあり、担当だけでなくその上長や周辺の方まで満足いただけました。また、オープン後、視察に訪れたトヨタ自動車の上層部の方々からも称賛の声をいただきました。

作業服を展示するマネキンは胴体に発砲スチロールを使用。コスト面に配慮しながらも見栄えのする造形に仕上げた。